一度は飲んでみたい!幻のベトナムコーヒージャコウネココーヒーとは

ジャコウネココーヒーってなんだろう?
世界一高いコーヒーって聞いたけど本当?

ジャコウネココーヒーとは1杯8,000円で提供しているホテルもあるほど高価なコーヒーです。「ジャコウネコの排泄物から集めた世界一高価なコーヒー」として、1995年にイグノーベル栄養学賞を授与されから有名になりました

その希少価値ゆえに偽物も多く出回っていてベトナムでさえなかなか見つけることはできませんが、本物のジャコウネココーヒーは普通のコーヒーでは絶対に出せない味わいを私たちに提供してくれます。

今回はそんな幻のベトナムコーヒー「ジャコウネココーヒー」とは何か、そしてジャコウネココーヒーが飲めてコーヒー豆も買えるお勧めの店を紹介します。

ジャコウネココーヒー(コピルアク)とは

「コピルアク」とはインドネシア語でジャコウネココーヒーのことで、ジャコウネコのフンから採集したコーヒー豆を洗浄して焙煎したコーヒーです。

インドネシア語のコピはコーヒールアクはジャコウネコのことです。ベトナム語では「カフェチョン」です。英語ではWeasel coffee(イタチコーヒー)と呼ばれることが多いのですが、これはジャコウネココーヒーのことです。

ジャコウネココーヒーの産地はインドネシアの他にベトナムが有名で、コーヒーの淹れ方もベトナムコーヒーと同じ方法で淹れます。

ジャコウネココーヒーが誕生した経緯

インドネシアにはもともとコーヒーの木はありませんでしたが、17世紀オランダによって植民地化されてから初めて、オランダから持ち込まれました。

インドネシア人はオランダ人のためにコーヒーの栽培を始めることになりましたが、自国のインドネシア人が飲むことは禁止されていました。

栽培してできたコーヒー豆はオランダ人に全て持っていかれてしまったので、インドネシア人はただオランダ人が美味しそうにコーヒーを飲むのを見ているだけしかできませんでした。

しかしある時ジャコウネコのフンに未消化のコーヒー豆が残っていることに気づいたインドネシア人は、ジャコウネコのフンを集めて焼きオランダ人と同じようにコーヒー飲んでみることにしました。これがジャコウネココーヒーの始まりです。

その時飲んだジャコウネココーヒーの味や香りの良さは徐々に評判を呼び、植民地時代が終わった後世界中に広まるようになりました。

今ではジャコウネココーヒーは高いところでは1杯8,000円、コーヒー豆は100gで1万円という高値で取引がされるほど希少性の高いものとなっています。

ジャコウネココーヒーが高いのは大量生産できないから

ジャコウネココーヒー1匹のフンに含まれているコーヒー豆はたった3から10gしかありませんので、100gのコーヒー豆を作るためには10〜30匹分のフンを採集しなければならないことになります。

見つけたジャコウネコのフンは完全にきれいになるまで洗浄し、コーヒー豆専用の脱穀機でパーチメント(コーヒー豆に覆われている硬い皮)を分離し、ようやく普通のコーヒーと同じように焙煎できるようになります。

このようにジャコウネココーヒーが高い理由は、その「希少性」と生産時の「手間」が関係しています。

衛生的には全く問題がない

製造の過程上でコーヒー豆が直接ジャコウネコのフンに触れることはありませんので、ジャコウネココーヒーは衛生的に全く問題ありません。

ジャコウネココーヒーは別名「うんちコーヒー」と揶揄されていますので、初めての方はその名称から飲むのが少し抵抗あるかもしれません。

しかし私たちが飲むコーヒー豆は、元は硬い皮に覆われてその周り果実があります。ジャコウネコはコーヒーの果実(コーヒーチェリー)を食べますが、その中のコーヒー豆とその外側についている硬い皮(パーチメント)はそのまま飲み込み未消化のままフンと一緒に排出されます。

つまりジャコウネココーヒーは、

  1. パーチメントがあるのでコーヒー豆がフンに全く接触していない
  2. きれいに洗浄される
  3. 高温で焙煎される

ので衛生的に全く問題ありません。

ベトナムコーヒーのジャコウネココーヒー

ベトナムコーヒーは専用のフィルター「カフェ・フィン」でエスプレッソのように濃く抽出したものに、練乳を入れて飲みます。

ベトナムコーヒーの味については「ベトナムコーヒーの特徴とは?独特の味に隠された秘密を解説します!」で興味深い解説がありますのでそちらをご覧ください。

インドネシアのジャコウネココーヒーは焙煎の仕方までは同じですが、コーヒーの淹れ方が違いますので、インドネシアとはまた少し違った味を楽しむことが出来ます。

ベトナムでジャコウネココーヒーを飲むときは、練乳入りかどうかを選択することが出来ます。

ジャコウネココーヒーの偽物に気をつけよう

世界一高いコーヒーとしての異名を持つジャコウネココーヒーですが、インドネシアでもベトナムでも偽物がたくさんあります。

ジャコウネココーヒーは天然のジャコウネコが選んだコーヒー豆のが最も美味しく価値があるのですが、飼育されたジャコウネコに無理やりコーヒーの実を食べさせただけのジャコウネココーヒーがあります。

もっとひどいことに、普通のコーヒー豆にジャコウネココーヒーの香り付だけをしたコーヒー豆もあります。

本物のジャコウネコの特徴やネットでも買える方法についてなど詳しくは「ジャコウネココーヒーは偽物だらけ!本物の特徴と見分け方」をご覧ください。

本物か偽物かは実際に飲んでみないとわかりませんが、普通のコーヒー豆とあまり変わらない安いジャコウネココーヒーは間違いなく偽物です。

ベトナムで飲める美味しいジャコウネココーヒー3選

偽物のジャコウネココーヒーがほとんどの中で、本物のジャコウネココーヒーを見つけるのは簡単ではありません。

そこでここではベトナムで飲める、3種類のジャコウネココーヒーを紹介します。

【100%】正真正銘本物!Me Linh Coffee Garden

ベトナムの南中部にあるダラットは、避暑地としても有名な観光地となっています。そしてダラットはコーヒーの産地としても有名で、ここで売られているジャコウネココーヒーは本物を見つけることができます。

その中でもおすすめなのは、Me Linh Coffee Garden です。ホーチミンから飛行機で1時間、ダラット市内から20km離れた場所にある山奥のカフェで、本場のジャコウネココーヒーを格安で飲むことができます。

Me Linh Coffee Garden
場所:tổ 20, thôn 4, xã Tà Nung(クリックするとグーグルマップにジャンプします)
ジャコウネココーヒー1杯:65,000VND(約300円)
ジャコウネココーヒー100g:400,000VND(約1,800円)

本物のジャコウネココーヒーを挽きたて格安で飲むことができます。コーヒー好きの人は、ジャコウネココーヒーを飲む目的でベトナム・ダラットに旅行する人もいるほどです。

ジャコウネココーヒーもベトナムコーヒーと同様にエスプレッソのように濃く抽出したものに、練乳を入れて飲みますが、ジャコウネココーヒーの味をしっかりと味わいたい方は、練乳なしのものを一度飲んでみることをおすすめします。

【90%】本格的!Trung Nguyen legend Cafe

ジャコウネココーヒーを飲みたいけどダラットまでは行けないという人は、ベトナム最大手の高級カフェチェーン、チュングエンコーヒーレジェンドに行きましょう。

ここではジャコウネココーヒーを90%使った、かなり本格的なジャコウネココーヒーを飲むことができます。残念ながら天然のジャコウネコではなく、飼育されたジャコウネコを使っていますが味は本物です。

チュングエンコーヒーレジェンドは「Sáng tạo 1-5」と「Sáng tạo8」の6種類のコーヒーを飲むことが出来ますが、その上に「Legendee」というコーヒーがあり、これがジャコウネココーヒ90%使ったコーヒーです。

お土産用に豆も売っています。225gで1,004,900ドン(約5,000円)です。

「Legendee」は1杯150,000ドン(約700円)ですので、値段はベトナムのフォー1杯(平均30,000ドン)の5倍の値段です。

「Legendee」専用の高級なカフェフィンとカップで提供されます。上手にブレンドされているので、「ダラットの100%本物のジャコウネココーヒーよりも美味しい」という人さえいます。

ここら辺は人の好みによりますので、機会がありましたらぜひ「Legendeeの上質ブレンドジャコウネココーヒー」と、ダラットの「本物のジャコウネココーヒー」の2つを飲み比べてみてください。

場所:ハノイホーチミンダラットなど複数の店舗がある (それぞれの都市をクリックするとグーグルマップにジャンプします)
ジャコウネココーヒー1杯:150,000VND(約700円)
ジャコウネココーヒー豆225g:1,004,900VND(約5,000円)

こちらも格式高い味ですのでコンデンスミルク入れても味や香りは負けませんが、できればブラックで一度飲んでみることをお勧めします。

【裏ワザ】ジャコウネココーヒーをただで飲める?HUONG MAI CAFE(フンマイカフェ)

最後にジャコウネココーヒーのマークでハノイに店舗を増やし続けているフンマイカフェを紹介します。

こちらはカフェではなくコーヒー豆を販売しているところですが、店内にあるベトナムコーヒーを試飲をさせてくれます。店はとても綺麗なのもポイントです。

そしてここからが裏ワザですが、頼めばなんとジャコウネココーヒーを試飲させてくれます。どの店舗も英語が通じます。

英語で 「ジャコウネココーヒーを試飲したいです」 は次のように言います。

I want to taste weasel coffee(アイワントゥティストウィーゼルコーヒー) 

天然ではなく養殖のジャコウネココーヒーのブレンドですが、それでもジャコウネココーヒーの味を楽しむことが出来ます。

場所:49 Lò Sũ, Lý Thái Tổ, Hoàn Kiếm, (クリックするとグーグルマップにジャンプします)その他ハノイに複数の店舗があります。
ジャコウネココーヒー1杯:無料(試飲)
ジャコウネココーヒー豆250g:396,000VND(約2,000円)

フンマイカフェはスーパーでも卸していますので、とりあえずジャコウネココーヒーはどんな味なのかを試してみたいという人におすすめです。

まとめ

ジャコウネココーヒーとは、ジャコウネコが選りすぐりのコーヒー豆を選んで食べたコーヒーの実が、消化されずにフンとして排出されたコーヒー豆を洗浄し焙煎したコーヒーです。

フンには直接触れていませんので衛生的には全く問題がなく、ジャコウネコの消化酵素による発酵で素晴らしい味と香りになるコーヒーです。

ベトナムでは偽物が多く出回っていますが、本物のジャコウネココーヒーの豆はその希少性を考えると100g当たり数千円するのは当たり前です。

日本で飲めば1杯数千円するジャコウネココーヒーですが、ベトナムで飲めば手頃な値段で飲めますので、ぜひ一度飲んでみてください。

日本にいる方でこの記事を読んでジャコウネココーヒーを飲みたくなった方は、ネット通販で買うことができます。値段は少し高いですが、カフェで飲むことを考えればお手頃の値段で本物のジャコウネココーヒーを楽しむことができますよ。

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