2019年12月6日にホーチミンでオープンしたユニクロ1号店に続き、2020年3月6日にハノイ1号店となる「Vincom Center Phạm Ngọc Thạch(ビンコムセンター ファムゴックタック)」が開店になりました。
気になる値段ですが日本と比べると少し高いだけで、わざわざ日本から取り寄せる必要がなくなりました。
この記事ではベトナムで非常に人気のあるブランドであるユニクロの営業時間や値段などの基本情報、また今後どのように展開していくかを紹介します。
Contents
営業時間は 9:30から!ユニクロビンコムセンター ファムゴックタック店の基本情報
まずユニクロビンコムセンター ファムゴックタック店の基本情報を紹介します。
UNIQLO Vincom Center Phạm Ngọc Thạch(ユニクロビンコムセンター ファムゴックタック店) 住所:2 Pham Ngoc Thach street, Dong Da District, Ha Noi 売場面積:約 3000m2(1~3階まで) 営業時間: 9:30-22:00 電話番号: +84-24-3204-5102 ユニクロ ベトナム公式ウェブサイト:www.uniqlo.com/vn |
ユニクロファムゴックタック店は、商業の中心地ドンダー区にあるビンコムセンター内にあります。
観光客が集中している旧市街でもなく、日本人が多いキンマー地区でもなくドンダー区に開店させたということから、日本人や他の外国人よりもベトナム人をターゲットにしていることがわかります。
気になるユニクロベトナムの値段は日本より少し高い
ベトナムのユニクロは日本と比べると値段は変わらないか1割〜2割増しくらいなので、日本人旅行者がわざわざベトナムのユニクロで買う必要はないでしょう。
むしろセールなどを頻繁に行っている日本のユニクロの方が安く購入することができます。
日本のユニクロの値段を確認したい方は下記をクリックください。(ユニクロ公式ホームページよりは高い場合があります)
日本人がベトナムのユニクロに行く意義について
ベトナムに滞在している人からすると、日本製品がベトナムで値段がほとんど変わらないというのはすごいことです。
なぜならベトナムで日本製品を購入すると、関税やコストの関係で日本の倍の値段で売られていることがほとんどだからです。
今まではユニクロを個人的に日本で購入して、倍の値段で売るという店がベトナムに数多くありましたが、これらの店舗もなくっていくでしょう。
ベトナム滞在の日本人も、一時帰国したときまでユニクロ商品を買うのを待つ必要がなくなりました。
ここで裏ワザ
ただしベトナムに滞在している人は、日本のユニクロで買えば免税になりますので少なくても10%安く購入することができます。免税の手順や方法については、「自動化ゲートに注意!海外在住の日本人が国内で免税にする条件と手続き」で詳しく解説しています。
ユニクロに合わせて新装開店したビンコムセンター ファムゴックタック
ビンコムセンターは私有企業の中ではベトナム最大手の複合企業ビングループのひとつで、ベトナム全国にあるデパートです。
そのビンコムセンターファムゴックタック店は2016年11月に開業していますが、ユニクロが店舗に加わることになってから大規模に改装しました。
どちらかというとビンコムセンターは韓国系列の店が多い傾向にありますが、ビンコムセンターファムゴックタックは改装後、日本人や日本好きのベトナム人のための店舗が増えています。
ビンコムセンターファムゴックタックは、まさにユニクロを中心に営業をするようになったといっても過言ではないでしょう。
ユニクロで買い物を楽しんだ後、丸亀でうどんを食べてみたり、スタバでコーヒーを飲んだり…なんて日本にいるような錯覚をさえ覚えます。
ベトナムにおけるユニクロの今後について
ユニクロは1号店ドンコイ店、2号店ビンコムセンター ファムゴックタック店に続き、向こう5年間にハノイとホーチミンでさらに加速させる計画です。ハノイではすでに追加で2ヶ所出店の計画があります。
店舗 | 店舗名 | 開店日 |
---|---|---|
1号店 | ユニクロ ドンコイ店 | 2019年12月 |
2号店 ハノイ1号店 | ユニクロ ビンコムセンター ファムゴックタック店 | 2020年3月 |
3号店 | ユニクロ ビボシティ店 | 2020年5月 |
4号店 | ユニクロ ビンコムランドマーク81店 | 2020年6月 |
5号店 ハノイ2号店 | ユニクロ ビンコム・メトロポリス店 | 2020年9月 |
6号店 ハノイ3号店 | ユニクロ イオンモール・ロンビエン店 | 2020年10月 |
ベトナム1号店が2019年12月にオープンしてから1年以内に6店舗開店させるというのは、ベトナムにおけるユニクロの成功を確実視していることが伺えます。
事実ユニクロを中心とした企業グループ持株会社ファーストリテイリング代表取締役会長の柳井正氏はベトナムのユニクロ1号店のオープンセレモニーで「これからの時代はアジアが経済発展の中心となり、その中でさらにベトナムが中心地」となり「ホーチミンは約束された地で、必ず大発展する」と述べます。
ベトナム人はユニクロ商品に対するブランド意識も非常に強く、グッチやプラダのように「ユニクロ」ブランドを誇らしげに使っていて、ユニクロの偽ブランドも流行しているほどですので、よほど問題が無い限り発展は確実でしょう。
ユニクロベトナムの中心地はホーチミンではなくハノイ?
柳井氏が言う通りユニクロがホーチミンが大発展するのは十分に予想できることですが、実はユニクロはハノイでホーチミン以上に発展する可能性を秘めています。
なぜならユニクロの強みはダウンとヒートテック。この点で考えますと常夏のホーチミンと比べて、冬があるハノイはユニクロの需要が必然的に高くなります。
特にベトナムはバイク社会でありしかも寒さが苦手な人が多いので、ダウンが大変人気です。
それで気温が25度を下回ると「ベトナム人はダウンを着てバイクに乗り、欧米人はTシャツ一枚で街を歩く」という奇妙な風景をしばしば見ることになります。
そんな中で今まででも日本から取り寄せたユニクロのダウンに人気がありましたが、今後はハノイの街でダウンを中心としたユニクロブランドの衣服を着る人が爆発的に増えることが予想されます。
ユニクロの問題点と今後の課題
現在日本の他にユニクロの衣料品の生産をしているのは、日本の他に中国、インドネシア、バングラデシュ、カンボジア、タイ、そしてベトナムの合計7カ国。
その工場の一つがある中国ではユニクロの工場を「地獄のような危険な労働環境」とし、次のような問題点を報告しています。
48ページに上る「中国国内ユニクロ下請け工場における労働環境調査報告書」では、2社の基本給が最低賃金であることや時間外労働が月100時間を超えていることを指摘。さらに、30度以上にもなる高温や床に流れている排水、無雑作に置かれた化学薬品、粉塵が大量に舞うといった工場内の劣悪な労働環境を報告した。また、わずかな遅刻などで罰金を科すなど多くのルールを課していることも明らかになった。
東洋経済ONLINE 2015年1月16日付「ユニクロ”残酷工場”で何が起きているのか」より
https://toyokeizai.net/articles/amp/58144?page=3
このような問題はユニクロに限ったことではありません。コスト削減が行き過ぎると低賃金の労働者にそのしわ寄せが来るのが常です。
これから東南アジアを中心に急速に拡大していくユニクロ。すでに国際的なブランドとしての位置を確立しているユニクロが、これらの問題を早いうちに解決していくことを願います。
【まとめ】ユニクロはベトナム進展を皮切りに発展がさらに加速していく
ベトナムのユニクロ人気には凄まじいものがあります。
過去において「安いけどダサい」というイメージからの脱却に成功し、現在では東南アジアを中心に勢力を拡大しているユニクロ。
ベトナム進展の成功はほぼ確実ですので、今後はさらにいろいろな国で拡大していくでしょう。
さてベトナムはビンコムセンターだけでなくイオンモールや、他の日系スーパーがありそれぞれ個性が違って面白いところです。
イオンモールハドン店や日本のスーパー再現を完成させたスーパー富分については、次の記事をお読みください。
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