クレジットカードの海外保険は90日までしか保証してくれない。
でも有料の海外保険を1年かけるのは高いからもったいない…
海外にいると突然の病気や怪我など予測不能のアクシデントが起こり得ますし、そのためにかかる費用が何十万円とかかることは少なくありませんので海外保険は必須です。
しかし有料の海外旅行保険1年プランに申し込むと安くても一人当たり10万円以上します。長期間海外に滞在するなら出来るだけ節約したいですよね。
リクルートカードのような利用付帯の海外旅行保険が付いているクレジットカードを上手に使えば、1年以上でも保険を有効にすることができますし、ゴールドカードやプラチナカード以上の充実した保険も可能です。
この記事で説明する裏ワザを使えば出費がゼロなのにしっかりとした保証を得ることができますので、長期の海外旅行や移住を考えている人はぜひ一読ください。
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クレジットカードの海外旅行保険を90日以上伸ばす裏ワザ

それでは早速、リクルートカードを使って90日以上の海外旅行保険期間を有効にする方法を具体的にシュミレートしてみましょう。例えばあなたに以下の条件が当てはまるとします。
- 1/1に出国する
- 楽天カードとリクルートカード を持っている
この場合次の通りにクレジットカードを利用すると、海外旅行保険が180日有効になります。
1回目 |
楽天カードで航空券購入→出国日1/1〜3/30まで海外旅行保険が有効になる |
2回目 |
3/30現地のタクシーを使ってリクルートカードで支払う→3/30〜6/27まで海外旅行保険が有効になる |
このように海外に行ってから90日経った時点でリクルートカードを公共交通常用具で使用すれば、その時点でさらに90日保険が有効になります。
3回目以降も同様の方法で続ければ、利用付帯のクレジットカードを持っている数だけ海外旅行保険の有効期間を伸ばし続けることができます。
自動付帯ではなく利用付帯なら裏ワザが可能
海外保険を出国後90日以上有効にしたいならリクルートカードの海外旅行保険のような利用付帯は絶対条件です。
利用付帯とは次のような「公共交通乗用具」をクレジットカードで支払った時に初めて保険が有効になるという特徴があります。
- 飛行機の航空券
- バス
- タクシー
- パッケージツアーの代金
一方自動付帯は、クレジットカード使用の有無にかかわらず海外に出国した時点で保険が有効になります。それで一般的にはリクルートカードのような利用付帯よりも自動付帯のほうが便利とされています。
しかし利用付帯の「クレジットカードを支払った時に保険が開始する」という特徴を利用すれば90日以上効力を伸ばすことができるというのが今回紹介する裏ワザです。
ただし楽天カードは利用付帯裏ワザが使えない
楽天カードもリクルートカードと同様利用付帯なんですが、この裏ワザは使えません。なぜなら楽天カードの海外旅行保険は、次のような決まりがあるからです。(( )内は筆者による)
保険が有効となるには、日本を出国する以前に(公共交通用具などの)代金を楽天カードで支払っていること。
引用元:楽天カード公式ホームページより
https://www.rakuten-card.co.jp/overseas/insurance/
このようにクレジットカードの利用が「日本出国する以前」と限定になっていますので、90日後に楽天カードを海外で利用しても保険は有効になりません。
利用付帯裏ワザが使えるおすすめのクレジットカード
楽天カードを除く利用付帯のクレジットカードは、基本的に「利用付帯裏ワザ」が使えます。利用付帯の海外旅行保険は、自動付帯の海外旅行保険と比べて少ないですが、それでもいくつか種類があります。
ここではそんな利用付帯の海外旅行保険の中で、おすすめのクレジットカードを紹介します。
クレジットカード | 年会費 | 疾病傷害治療 |
---|---|---|
リクルートカード | 無料 | 100万 |
JCB一般カード | 1000円(年間50万円以上の利用で無料) | 100万 |
JCBカードW(39歳以下限定) | 無料 | 100万 |
エムアイカードゴールド | 5,000円 | 300万 |
エムアイカードゴールドは年会費がかかりますが、傷害疾病治療が300万円も出ますのでおすすめです。1年で10万円以上かかる有料の海外旅行保険を申し込むと思えば、年会費5,000円は安いと言えるでしょう。
しかしこれらクレジットカードの中でも、90日利用付帯裏ワザを使うのにリクルートカードは特に優れているといえます。
90日以上の海外旅行保険にリクルートカードが特に優れているワケ

リクルートカード の基本スペックは次のとおりです。
年会費 | 無料 |
ポイント還元率 | 1.2% |
国際ブランド | VISA、MasterCard、JCB |
傷害死亡後遺症障害 | 2,000万 |
障害疾病治療 | 100万 |
賠償責任 | 2,000万 |
携行品損害 | 20万円 |
救援者費用 | 100万円 |
この中で最も大切なのは障害疾病治療の額で、海外旅行保険が使われるのはほとんどの場合この補償です。(その次に大切なのは携行品損害です。)
リクルートカードは障害疾病治療の補償額が100万円とあまり多くないのですが、これから説明する裏ワザを使えば保険額を最大4倍にすることも可能です。
90日以上利用付帯裏ワザが使えるクレジットカードはいくつかありますが、その中でもリクルートカードがとりわけ優れていると言えるのは、次のような理由があるからです。
- 利用付帯の条件が優しい
- キャッシュレス診断が可能
- 上乗せ&利用付帯裏ワザが使える
- 年会費が無料で審査が通りやすい
- 海外でも国内でもポイント還元率が高い
それぞれを詳しく解説していきますね。
(1)【電子マネーもOK!】利用付帯の条件が優しい
利用付帯の海外保険が有効になる条件はカード会社によって違いますが、リクルートカードは条件が優しいので簡単に条件をクリアして保険を有効にすることができます。
- UberやGrabなどの配車アプリでの利用
- リクルートカード チャージしている電子マネー
- Apple Payでの支払い
多くのクレジットカード会社は上記の支払いは認めていませんので、海外旅行をする人にとってかなり助かります。
またリクルートカードは楽天カードのように、日本を出国する以前にリクルートカードを利用しなければならないというような条件もありません。
(2)キャッシュレス診断が可能
キャッシュレス診断とは、その名の通り現金を支払うことなく診断できる制度のことですが、リクルートカードはこのキャッシュレス診断が対応となっています。
現地で病気や怪我になったら数十万円かかるのは珍しいことではありません。そんな時一時的な建て替えだとはいえ、自腹で払うのは大変ですよね。
また後から治療費を請求するためにいろいろ手続きをしなければならず、これが結構面倒なんです。
でもキャッシュレス診断なら、病院に行くだけでお金を支払うことなく治療をしてくれます。
病院に行く前にクレジットカード会社に連絡をしなければなりませんが、逆にそれによってカード会社が日本人医師や通訳のいる病院を紹介してくれますので、安心になります。
(3)二枚持つと上乗せ&利用付帯裏ワザが使える
クレジットカードは複数枚持つことで海外旅行保険の補償額が上乗せできるという裏ワザがありますが、リクルートカードは1人で2枚持つことができます。
リクルートカードの国際ブランドは「JCB」と「VISA/Mastercard」は保険会社が違うので、下記のようにJCBのリクルートカードとVISAかMastercardのリクルートカードを同時に2枚持てるんです。
リクルートカード の種類 | 障害疾病治療 | |
---|---|---|
夫 | リクルートカード (JCB) | 100万円 |
夫 | リクルートカード (Mastercard) | 100万円 |
妻 | リクルートカード (JCB) | 100万円 |
妻 | リクルートカード (Mastercard) | 100万円 |
「疾病治療障害の補償額が100万円しかない」というのがデメリットのリクルートカードですが、この裏ワザを使えばゴールドカード並の保険額になります。
なお海外旅行保険上乗せなど海外旅行保険についての詳しい解説は「海外旅行保険はクレジットカードだけで十分!誰も教えてくれない裏技」を参考にしてください。
家族カードでも上乗せ&利用付帯裏ワザが使える
夫婦や家族で海外旅行に行く方はそれぞれの家族カードを発行すれば、1人最大4枚のリクルートカード を持つことができます。
例えば夫婦それぞれが次のように2枚リクルートカードを発行します。
リクルートカード(JCB)+リクルートカード(VISAかMastercard)
さらに夫が妻に、妻が夫にそれぞれ家族カードを発行すれば次のように合計4枚発行できます。
- リクルートカード(JCB)本カード
- リクルートカード(VISAかMastercard)本カード
- リクルートカード(JCB)家族カード
- リクルートカード(VISAかMastercard)家族カード
リクルートカード の種類 | 有効期限 | 障害疾病治療 |
---|---|---|
リクルートカード (VISA) | 90日 | 100万円 |
リクルートカード (Mastercard) | 90日 | 100万円 |
リクルートカード (VISA)を持っている妻の家族カード(VISA) | 90日 | 100万円 |
リクルートカード(Mastercard)を持っている妻の家族カード(Mastercard) | 90日 | 100万円 |
合計 | 400万円 |
この場合海外でリクルートカードを90日ごとに使えば合計で360日保険が有効になりますし(90日利用付帯裏ワザ)、90日以内に4枚使えば保険額が4倍の400万円になります(上乗せ裏ワザ)。
(4)年会費が無料で審査が通りやすい
リクルートカードは年会費無料なので、入手して基本的に損になることはありません。
上乗せや利用付帯裏ワザを使うためには何枚もクレジットカードを発行しなければなりませんが、年会費無料なのでいくら発行してもお金はかかりません。
「クレジットカードをあまり増やしたくない」という人は多いですが、突き詰めて考えてみますと年会費以外にクレジットカードを増やすことのリスクはほとんどありません。
(5)海外でも国内でもポイント還元率が高い
リクルートカードのポイント還元率は国内でも海外でも1.2%です。これほど還元率が高いカードはほとんどないのでそれだけでもすごいことです。
しかしこれに加えてあまり知られていないことですが、リクルートカードはポイントの計算方法が利用毎ではなく、月毎となっているのでポイントが非常に溜まりやすい性質を持っています。
例えばポイントが利用枚となっているクレジットカードとリクルートカードを比べてみましょう。
購入金額 | クレジットカードAポイント(1%) | リクルートカードポイント(1.2%) |
---|---|---|
950円 | 9 | 累積950円 |
1,900円 | 19 | 累積2,850円 |
16,800円 | 168 | 累積19,650円 |
9,800円 | 98 | 累積29,450円 |
ポイント合計 | 294ポイント | 2,9450円×1.2%=350ポイント |
このようにポイント還元率の差は0.2%ですが月毎で計算されるリクルートカードのポイントは、利用毎で計算しているクレジットカードと比べて大きく変わってきます。
たった4回の買い物でこれほどポイントに差が現れましたので、買い物をする回数が増えるとその差は歴然となります。
なお年会費無料で海外でのポイント還元率が高いのは他にもセディナカードJiyu!da!があります。海外でのポイント還元率は1.5%で、リクルートカードと同様ポイントは月毎に貯まります。
海外ショッピングやキャッシングを最もお得に使う裏ワザやおすすめのクレジットカードについては、「クレジットカードで手数料ゼロ!海外でお得に両替や買物をする裏技」を参考してください。
【まとめ】リクルートカードの海外旅行保険は期間を伸ばすことも上乗せすることもできる!

海外出国90日後にリクルートカードのような利用付帯のクレジットカードを「公共交通用具」でカード払いにすれば、保険の有効期間をさらに90日伸ばすことができます。
リクルートカードは障害疾病治療が100万円しか出ませんが、2つの国際ブランドと家族カード合わせて4枚持つことで保険期間を1年以上伸ばすこともできれば保険料を600万円以上上乗せすることもできます。
楽天カードやエポスカードなど他のカードと次のように組み合わせることもできます。
カードを使う タイミング | 利用するクレジットカード | 障害治療疾病保険 |
---|---|---|
出国前 | 楽天カードで航空券を購入 | 最大200万円 |
91日目 | リクルートカード (VISA)本カードでタクシーを利用 | 最大100万円 |
181日目 | リクルートカード (JCB)本カードでタクシーを利用 | 最大100万円 |
270日目 | リクルートカード (VISA)家族カードでタクシーを利用 | 最大100万円 |
361日目 | リクルートカード (JCB)家族カードでタクシーを利用 | 最大100万円 |

あるいは90日以内の旅行で、すべてのカードを使えば海外旅行保険の補償は合算されて次のようになります。
保険内容 | エポスカード | リクルートカード (VISA)本カード | リクルートカード(JCB)本カード | リクルートカード(VISA)家族カード | リクルートカード(JCB)家族カード | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
障害死亡後遺症 | 500万円 | 2,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円※ |
障害治療 | 200万円 | 100万円 | 100万円 | 100万円 | 100万円 | 600万円 |
疾病治療 | 270万円 | 100万円 | 100万円 | 100万円 | 100万円 | 670万円 |
携行品 | 20万円 | 20万円 | 20万円 | 20万円 | 20万円 | 60万円 |
賠償責任 | 2,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 | 8,000万円 |
救援者費用 | 100万円 | 100万円 | 100万円 | 100万円 | 100万円 | 500万円 |
※傷害死亡後遺症だけは合算できないので、補償額が高い方のリクルートカードが優先されています。

年会費は無料でほとんど誰もが入手できますので、長期間海外旅行に行かれる方や充実した海外保険の補償を無料で欲しい方は、リクルートカード をぜひご検討ください。
なおリクルートカードで貯まるリクルートポイントの貯め方使い方などお得な活用方法や裏ワザについては、下記の記事で詳しく解説しています。
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