ベトナム語の発音(北部)を学ぶ前に知っておきたい5つのこと

ベトナム語を学んでいるのに、ベトナム人に全然通じない

声調に加えて発音の種類が多すぎて覚えきれない

ベトナム語を学んで遅かれ早かれぶつかるのが「ベトナム語の発音で壁」です。どんなにベトナム語の文法や単語を知っていたとしても、発音が通じなければ意味がありません。

また発音とは不思議なもので、自分が正確に発音できないものは聞き取りもできないという特徴があります。

それでベトナム語が全く聞き取れないという方は、ヒアリングの練習の前発音をある程度完璧にしておく必要があります。変な発音の癖がつく前に正しい発音を覚えておくのは大切です。

実際のところ覚えなければならない単語の数に比べると発音で気をつけなければいけないのはごくわずかです。この点からもできるだけ早い段階で発音をマスターして、その後に単語や文法を増やしていくのが得策といえるでしょう。

今回はベトナム語の発音を学習するにあたって、その前に覚えておきたい5つのルールを解説します。

この記事を読めばベトナム語の発音を学ぶ上での心がけを理解できますので、間違った理解をしたままベトナム語を勉強することを避けることができます。この記事を読んだらその後実際に正しい発音のコツを学んでいきましょう。

ベトナム語の発音を学ぶ前に知っておきたい5つのこと

ベトナム語の発音の具体的な説明の前に、まずベトナム語を学習する上で覚えておきたいことがあります。

(1)ベトナム語は声調をしっかり覚えておけばいいは嘘

もちろん声調も大切ですが、ベトナム語は発音の方が大事です。

声調が多少間違っていたとしても発音が完璧ならベトナム人に通じますが、声調が完璧でも発音が間違っているとベトナム人に通じません。

ベトナム語は6声(南部は5声)ある声調言語なので、日本人が最初に勉強すると初めての声調に戸惑い、「ベトナム語は難しい=声調があるから」となります。

それでベトナム語をかじったことのある学習者からは、「声調だけ覚えておけばベトナム人になんとか通じる」と言われることもありますが、それだけで通じるのは「外国人が使うベトナム語に慣れたベトナム人」だけです。

考えてみますといくらベトナム語は声調が難しいといってもたった6種類しかありません。一方発音は何十と種類があり、その中には日本人がほとんど聞き分けがつかないものもあります。ですから声調よりも発音の方が大変であり大切です。

(2)ネイティブは信用するな

「外国語の勉強をしようとするならネイティブから学習するのが最も効率的だ」と考えている方も少なくありませんが、必ずしもそうではありません。

例えばベトナム人にとってy発音とz発音の違いがわからない人がいますが、それをベトナム人に説明するのは難しいのではないでしょうか。

同様にベトナム人にとって nとngの発音は全然違いますが、日本人にとってはほとんど聞き分けができません。私たちがyとzの発音の違いは当たり前すぎて言葉で説明するのは難しいように、ベトナム人にとってnとngの違いを日本人に言葉で説明するのは難しいようです。

それに加えてベトナム人は聞かれた時に「知らない」と言うのを恥とする文化です。ベトナム人が自信満々で持教えていることが、全く違うことは多々あります。

それでできればベトナム語ができる日本人からベトナム語の発音の基本的な特徴を学び、その後ベトナム人から正確な発音を聞くのが最も効果的といえるでしょう。

もちろんベトナム人のネイティブは日本人には教えられない部分も教えてくれます。しかしベトナム人なら誰でもいいというのではなく、十分に厳選する必要があるということです。

ベトナム人ネイティブを選ぶ場合

ネイティブにベトナム語の発音や文法を学ぶ場合、次の条件が揃っている必要があります。

  1. あなたがすでにベトナム語の基礎を知っていて、さらに正しい発音に調整したい
  2. ベトナム語の講師が大学の教師等ベトナム語を教える資格を持っている、あるいは教えることに向いている
  3. ベトナム語を知っている日本人がいて、日本人にしかわからない微妙な違いを教えてくれる

必ずしもベトナム語を教えることを職としている人が、これらに当てはまるとは限りません。小さなベトナム語スクールでは、ベトナム人であるというだけで素人を教師として雇っているところがたくさんあります。

理想なのはベトナム語を知っている日本人とネイティブのベトナム人が両方いて、日本人が説明し、ベトナム人から発音を聞くことです。

この記事では日本人でベトナム語がわかる人がいない人のために、発音のコツを説明していきます。

(3)ベトナム語はほぼ100%表音文字

ベトナム語はほぼ100%表音文字なので、耳から聞いた言葉だけでなく文字を見て正確に発音するのがベトナム語習得のための近道です。

言語には「表意文字」と「表音文字」の2種類があります。

表意文字とは日本語の漢字のように直接発音するのではなく、文字を意味で理解する文字です。表音文字とは日本語の平仮名、片仮名のように直接発音する文字です。日本語は表意文字と表音文字の両方がある、世界でも数少ない言語の一つです。

英語は表音文字ですが100%表音文字とはいえません。例えばreceiptの場合「レセイプト」とそのまま発音しないで、レシートと発音します。この場合決まりを覚えるよりもreceiptはreceiptと発音するべきです。

一方ベトナム語は特に北部ではほぼ100%表音文字ですので書いた文字をそのまま発音することができますし、そうするべきです。(外来語など一部の文字は違う発音をすることがあります)

例えば、hiểuの場合南部では(ヒウ)ですが北部では(ヒィェウ)と全て発音します。 muốnの場合は南部ではmun(ムン)と発音しますが、北部では(ムォン)です。

このように南部発音では二重母音の二番目を曖昧に発音しますが、北部発音ではそれがほとんどありませんので注意が必要です。

(4)ゆっくり丁寧に発音するのが大事

ベトナム人は早口でモゴモゴと喋っているように聞こえますので、なんとなく早口でモゴモゴ発音しているとネイティブのように聞こえるかもしれないと思うかもしれませんが、それは発音を完璧にしてからにしてください。

日本人の話すベトナム語に慣れたベトナム人は早く喋っても理解できますが、日本人が喋るベトナム語を聞くのが初めてのベトナム人は「ゆっくり喋ってほしい」と思うようです。

ベトナム人同士ではゆっくり喋るのは子供っぽいと思うようです。でも子供っぽく思われたとしても話している言葉を理解されないよりはいいのではないでしょうか。

発音が完璧になるまでは一音節ごとにゆっくりはっきりと発音しないと、ベトナム人は聞き取ることができません。何度も練習して口がベトナム語の発音に馴染んできたら速度を少しずつ早めるようにしましょう。

もしこの記事を読んであなたの発音が間違っていることに気がついたら、ベトナム語の速度を落として丁寧に発音するように意識的に努力してください。

(5)外人は大袈裟に思えるくらい発音する方がよい

ベトナム語の教科書などで発音について書かれていることは、自分が大袈裟と思えるぐらい発音してください。例えば下から上にあげる声調サックの場合、これでもかというくらい大袈裟にあげてください。

口を横に開いて長めに発音する ưの場合は、不自然なほど口を横に開いて発音し、しつこいほど伸ばします。

たったこれだけで今まで全然通じなかったベトナム語が、いきなり一発で通じるようになります。

最初のうちは不自然に思えるかもしれませんが慣れてきたらそのうち自然に喋れるようになりますので、完璧になるまでは意識的に大袈裟に発音しましょう。

まとめ

ベトナム語は発音が難しく、文法も日本語ではなく英語に近いので最初のうちは難しいと感じられるかもしれません。

しかしベトナム語は中国語から来ていて、今でもベトナム語の70%は漢字で表記することができます。

それで漢字を理解し、子供の頃から英語を学習している日本人にとって、ベトナム語の学習は有利であると言えます。発音の問題さえクリアできれば、他の外国人の多くよりも早い段階で学習できるはずです。

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