ハノイに行ってベトナム土産に何を買おうと迷ったら、チョコレートが絶対にお勧めです。
あまり知られていませんが、実はベトナムは国内にカカオ農園がたくさんあり、世界的な賞を数々も獲得している、チョコレートの本場の国なんです。
フランスの植民地下にあったベトナムのチョコレートは、フランスの技術も導入されているのに物価が安いので、クオリティの割には値段が安いというコスパの面でも注目に値します。
ベトナムのカカオは世界的に注目されていますので、ハノイにもたくさんのチョコレート専門店がありますが、今回は数ある美味しいチョコレートの中でクオリティーが際立って高いMarouチョコレートと安くておしゃれなPhevaチョコレートを紹介します。
この記事を読めばベトナムのチョコレートがなぜそれほど世界が注目しているかを理解できると共に、あなたにとって価値のある最高のベトナムチョコレートを購入することが出来ます。
Contents
- 1 ハノイのお土産にチョコレートをおすすめする理由
- 2 ハノイのお土産で買いたいチョコレートブランドMarou(マルゥ)とPheva(フェーバ)
- 3 チョコレート好きなら絶対おすすめ!Marou(マルゥ)の種類と値段
- 4 安くておしゃれなパッケージがいいならPheva(フェバ)
- 5 【まとめ】質の「Marou」おしゃれで安い「Pheva」
ハノイのお土産にチョコレートをおすすめする理由
あなたがお菓子のお土産をもらって嬉しいと思う時は、次のような理由があるからかもしれません。
- 美味しい
- その土地の特産である
- パッケージのセンスが良くてもらった時に嬉しい
ハノイのチョコレートをお勧めするのは、これらの理由全てが揃っているからです。
- あまり美味しくないものが多いベトナムのお菓子の中で突出した美味しさ
- ベトナム産のカカオ100%(日本にはカカオ農園はない)
- 魅力的なパッケージと箱
ハノイのチョコレートはフランス人がベトナム独特の風土で育ったカカオの質の高さに目を留めた、まさにフランスとベトナムの傑作です。
カカオの質が高いチョコレートは味がいいだけでなく、リラックスして眠りの質を上げる効果もあり「ナイトチョコレート」としても最適です。
ベトナムのチョコレートと一緒に買うと喜ばれるハノイのお土産は?
チョコレートと一緒に買うなら次のお土産がおすすめです。
- ベトナムコーヒー(レギュラー・インスタント)
- ジャコウネココーヒー
- ダラットワイン(白)
やはりベトナム産のチョコレートにはベトナム産の白ワイン*やコーヒーがあいます。
*チョコレートなのでワインは白ワインがおすすめですが、ダラット赤ワインもあります。
以下の記事ではそれぞれのおすすめを紹介していますので参考にしてください。
ハノイのお土産で買いたいチョコレートブランドMarou(マルゥ)とPheva(フェーバ)
ハノイにはいろいろな種類のチョコレートが売っていますが、MarouとPhevaの2つをお勧めするのは、それぞれ全く違った特徴を持っているからです。
Marou | Pheva | |
---|---|---|
味 | ◎とにかく質が高い | ○いろいろな味を楽しめる |
味の種類 | ○基本ダークチョコレートのみだが生産地によって違う | ◎ミルクやフレーバーなどいろいろな種類がある |
値段 | △味の割に安い | ◎かなり安い |
パッケージ | ◯シンプルなデザイン | ◎おしゃれでカラフル |
このようにMarouチョコレートの決め手は、味一択でそのほか全てはPhevaが優っています。つまり本格的にチョコレートを楽しみたい方、チョコレートを本当にわかっている方にはMarouがお勧めです。
一方Phevaはおしゃれなデザインといろいろな味を楽しめる万能向け。値段もMarouの半値近く安いので、気軽にいろいろな人に買うこともできます。チョコレートの味はMarouと比べると多少劣るものの、決して悪いわけではありません。むしろ普通のチョコレートと比べると、歴然とした味の違いに気づかれるでしょう。
他のチョコレートの中にもハノイにはクオリティーが高いものはたくさんありますのでその全てを紹介しようと思ったのですが、「味はMarouに負ける」「デザインや値段は Phevaに負ける」といった具合に却下され、最終的にMarouとPhevaに落ち着きました。
またMarouとPhevaは共に直営店がハノイにあるのも魅力の一つです。どちらも英語が通じますし、日本語も通じることさえあります。
MarouもPhevaも店では共にクレジットカードで決済できます。海外でクレジットカード払いがなぜ最も良い方法といえるか、またおすすめのクレジットカードについては、「クレジットカードで手数料ゼロ!海外でお得に両替や買物をする裏技」をご覧ください。
ではそんなハノイの厳選されたチョコレート、Marouを紹介します。
チョコレート好きなら絶対おすすめ!Marou(マルゥ)の種類と値段
ベトナムのMarouチョコレートは世界が認める、超実力派チョコレートです。ちょっとあげるだけでも次のような成果を出しています。
日系フランス人を含む2人のフランス人がベトナムの良質のカカオに注目して立ち上げたチョコレートブランドのMarou。
このチョコレートの原材料は全てベトナムで生産されたものだけを使用し、焙煎から製造までも全て自国で行う「Bean to bar」(カカオ豆からチョコレートまで)を行っています。
原材料といっても、ベトナム産のカカオ豆とサトウキビのみ。添加物はもちろんですが、バニラまで使っていないこだわりぶりなので、ベトナムカカオの良質の苦味を何にも邪魔されずに思う存分味わうことが出来るのがMarouです。
それで Marouチョコレートを日本のコンビニで売っているような、「◯◯味のチョコ」や「◯◯入りのチョコ」を期待しているとちょっとがっかりされるかもしれません。
「クオリティの高いものに混ぜ物はいらない」という創業者の信念の元に誕生したMarou。余計な味の一切ない本当のダークチョコレートが何かをMarouは教えてくれます。
ベトナム産チョコレートmarouの値段
Marouチョコレートはいろいろな種類がありますが、基本的には次のような値段となっています。
チョコレートの種類 | ベトナムドン(VND) | 日本円(JPY) |
---|---|---|
基本の6種類のチョコレート(80g) | 100,000ドン | 約500円 |
季節品、限定品等 | 120,000ドン〜150,000ドン | 約600〜750円 |
ミニサイズ5枚入りセット(24g) | 250,000ドン | 約1,250円 |
ベトナムはMarouチョコレートに関わらず特定のブランドはほとんど値引きをしません。ここらへんはベトナムが社会主義国であることの所以でしょうか。
ちょっと残念ですが逆にいうとどこも値段が一緒なので、他に安い店を探す必要がなくなるというメリットがあります。
Marouのメインチョコレート6種類
Marouは上記の6つのチョコレートをメインとし、その他に季節限定やオリジナルのチョコレートなどを出しています。
Marouは「一つの産地のカカオから一つのチョコレートしか作らない」というシングル・オリジンを徹底しています。そのため6つの種類の産地がありますが味は基本ダークチョコレート※のみ。
※一般的にはカカオ分 40~60%がダークチョコレートと呼ばれ、それ以上はハイココアチョコレートと呼ばれますが明確な定義はないため Marouのチョコレートは「ダークチョコレート」とします。
しかしベトナムは細長い土地なので、土壌の豊かさや土地の形状また降水量の違いがあります。さらには沿岸地域、離島、高原地帯、山岳地帯などにもカカオ農場があり、それらがカカオの味に独特の違いを生じさせています。
6つのカカオ農園の場所から作られたチョコレートをさらに詳しく解説します。なお、%で表示されているのはカカオ分です。
Đông Nai 72%(ドンナイ 72%)
丸みのあるスパイシーでフルーティーなチョコレート
苦味が少なくまろやかでありながらほのかにスパイスを感じるバランスがとれたチョコレート。 Marouの中で一番食べやすいチョコレートです。
Đắk Lắk 70%(ダクラク70%)
スパイシーに仕上がった入り組んだ香りのするチョコレート
香り高くスパイシーで奥行きのある味わいです。赤ワインやウイスキーとよく合います。
Bên Tre 78%(ベンチェ 78%)
大胆かつバランスが取れていてカカオの存在感を十分に味わえるチョコレート
Lâm Đông 74%(ラムドン 74%)
苦味と酸味が強いチョコレート。今回紹介する中で一番苦味の強いチョコレートですが、苦味から徐々にフルーティな味わいへと変化していきます。白ワインとよく合います。
ほのかでかつ強烈なドライフルーツの香り
まろやかな苦味が楽しいチョコレート。香り豊かなアロマが口一杯に広がります。食べやすく、女性に最も人気があります。
Bà Ria 76%(バリア 76%)
他では決して味わえないレッドフルーツのチョコレート
日本ではなかなか味わえない独特のフルーツな香りとカカオの野性的で力強い味わいを楽しめます。ブランデーとよく合います。
Tiên Giang 70%(ティエン ザン70%)
フルーツ、蜂蜜、シナモンの3点がポイント
シナモンの香りを楽しみながらクセのあるユニークな味わいのチョコレート。赤ワインやウイスキーによく合います。2015年国際チョコレートアワードで銀賞受賞。
Marouチョコレートを買いたいなら直営店 MAISON MAROU HANOI(メゾンマルーハノイ)
Marouチョコレートは有名なのでいろいろなお土産屋さん、ホテル、空港などに置いてありますが、ハノイに来たらできれば直営店のMAISON MAROU HANOIに行ってください。なぜなら次のようなメリットがあるからです。
- Marouチョコレート全種類が売っている
- Marouの包装をしてくれる(他の店はビニール袋のみ)
- チョコレートの試食ができる
ホテルや空港などいろいろな場所にMAROUチョコレートは売っていますが、種類が限られていたりビニール袋に入れられるだけだったりしますので、せっかくの高級チョコレートなのにお土産としての価値は下がってしまいます。
名前:MAISON MAROU HANOI(メゾンマルーハノイ ) 住所:91A Tho Nhuom St., Hoan Kiem Dist., Ha Noi 電話番号:+84-24-3717-3969 営業時間:9時~22時 |
MAISON MAROU HANOI(メゾンマルーハノイ)はカフェも併設
これらに加えてメゾンマルーはカフェが併設していて、なんとMarouチョコレートを贅沢に使ったスイーツやドリンクを味わうことが出来ます。
ここでは他では絶対に味わうことができない、出来立てのMAROUチョコレートを使った贅沢なケーキや焼き菓子が食べられます。
その中でもおすすめなのが、このティラミスです。
安くておしゃれなパッケージがいいならPheva(フェバ)
「ベトナムの有名なチョコレートを買いたいけどMarou(マルゥ)はちょっと高くて買えないな」と思っているなら、PHEVAチョコレートをおすすめします。
質の高い本格的なダークチョコレートを食べたいならMarou一択ですが、Phevaはおしゃれなパッケージで値段が安く、いろいろな味を楽しめてそのポップなデザインは見ているだけで楽しくなります。
値段やデザイン性だけではなく、味もなかなかの優れもの。 Phevaチョコレートはベトナム南部ベンチェー省で栽培したカカオ豆と砂糖、そしてマダガスカル産のバニラだけを使ったシングルオリジンでその他余計なものを一切ブレンドをしていません。
Phevaチョコレートはとにかくパッケージデザインが素晴らしいです。カラフルでかつ上品に仕上がったパッケージを専用のケースと紙袋に入れてくれます。
Phevaチョコレートをお土産に買ってあげると「えっ?こんな高級そうなものもらって大丈夫なの?」とびっくりされることもありますが、実は値段はかなり安いのも嬉しいところです。
Phevaチョコレートの値段
値段は下記のように枚数で決まっていて、基本の18種種類からすでにセレクトされたものです。
名前 | 枚数 | 値段(VND) | 値段(JPY) |
---|---|---|---|
The Envelope Box | 6枚入 | 50,000ドン | 約250円 |
The Souvenir Box | 12枚入 | 80,000ドン | 約400円 |
The Elegance Box | 24枚入 | 160,000ドン | 約800円 |
The Cube Box | 40枚入 | 260,000ドン | 約1,300円 |
この他にも味は一種類しかありませんが、30,000ドン(約150円)で買えるものもあります。
また専用の保冷バックも売っています。1つ70,000ドン(約350円)です。
夏の間はチョコレートが溶けてしまいますので、すぐにホテルに帰る予定がないならこのような保冷バックも一緒に買っておくことをお勧めします。
黒胡椒、オレンジピール、ピスタチオ…Phevaの基本18種類の味
Phevaチョコレートは次の18種類があります。
- ダークチョコレート65%
- ダークチョコレート×黒胡椒
- ダークチョコレート×カカオ豆
- ダークチョコレート×シナモン
- ダークチョコレート×生姜
- ダークチョコレート×オレンジピール
- ダークチョコレート×ゴマ×ピーナッツ
- ダークチョコレート×ピスタチオ
- ダークチョコレート×ピスタチオ×レーズン
- ダークチョコレート×白胡椒
- ミルクチョコレート36%
- ミルクチョコレート×ゴマ×ピーナッツ
- ミルクチョコレート×ピスタチオ
- ミルクチョコレート×ピスタチオ×レーズン
- ホワイトチョコレート34%
- ホワイトチョコレート×白胡椒
- ホワイトチョコレート×ゴマ×ピーナッツ
- ホワイトチョコレート×ピスタチオ
個人この中でも特にお勧めしたいのは「ダークチョコレート×黒胡椒」です。こちらはフーコック特産で有名なフーコック黒胡椒が使われています。ダークチョコレートの苦味と胡椒のハーモニーがとても相性が良く、後味も爽やかです。
女性にはオレンジピールが人気です。ダークチョコレートの苦味とオレンジピールの爽やかな香りが上手にマッチしています。
Phevaチョコレートを買いたいなら直営店のみ!
Phevaは空港やお土産屋さんなどいろいろな場所で売っているMarouと違い、直営店のみの販売となっています。
Pheva HANOIの場所はハノイ駅やベトナム全国の100以上の料理が食べられることで有名な、QUAN AN NGON(クアン アン ゴン)のすぐ近くというアクセスが良い場所にあります。
店名:PHEVA HANOI(フェバ ハノイ)
住所: 8B Phan Boi Chau, Hoan Kiem District
営業時間:8:00 – 19:00
電話: + 84 (0) 432 668 579
【まとめ】質の「Marou」おしゃれで安い「Pheva」
ハノイでチョコレートを買いたいなら、「本格的なダークチョコレートは Marou」、「お土産としてのパッケージや味の種類、値段の安さはPheva」とそれぞれ特徴の違う2つがお勧めです。
その他にもハノイにはホーチミンで有名なチョコレートブランドや、まだ無名なチョコレートブランドもたくさんあります。いろいろなチョコレートを探してみるのも面白いかもしれませんね。
【2021年6月6日追加】 Phevaは売り切れが多い
Phevaは日本の通販でも買うことができますが、現在残念ながら品切れがほとんどです。こちらは在庫が入り次第販売となっています。
marouチョコレート日本の値段は?
阪急百貨店うめだ本店では1枚1,350円(税込)から、ミニタブレットは2枚セット972円(税込)から販売しています。
楽天ではmarouチョコレート6枚セットが4,055円(税込+送料1,480円)で購入することができます(2022年2月9日現在)。
現地の値段からするとかなり高いものの、日本にいながらベトナムの最高級チョコレートを味わうことができます。
ビターなベトナムチョコレートはベトナム産の白ワインがピッタリ
ベトナムのチョコレートはカカオがたっぷり入った本格的なビターチョコレートなので、白ワインがとてもよく合います。
でもせっかくならベトナム産のチョコレートはベトナム産のワインで楽しみたいですよね。
実はフランスの植民地だったベトナムはワインの生産も盛んで、その中でも中部の高原地域ダラット産のワインは定評があります。
こちらもネットショッピングで購入できますので、ぜひチョコレートのお共にダラット産白ワインをどうぞ。
ベトナムのチョコレートにはベトナムコーヒーがよくあいます。せっかくの高級チョコレートなので、最高級のジャコウネココーヒーと一緒に飲むのもいいかもしれませんね。これらの記事については、下記の記事を参考にしてくださいね。