海外で安全に快適に過ごせるかどうかは、かなりの程度持っているクレジットカードの種類に依存しています。
それで海外に行くならまず、あなたの持っているクレジットカードの特徴を確認しなければなりません。それには次の2つの理由があります。
- 今持っているクレジットカードが役に立たない可能性がある
- 今よりもっと役に立つクレジットカードがある可能性がある
海外でクレジットカードは必須ですが、種類によってはショッピングができないものもあれば、特典が充実していない場合があります。
一方でキャッシングやショッピングが便利だったり保険が充実したりするなど、海外に持っていくとメリットがたくさんあるカードもあります。
今回はあなたが持っているカードが、海外でどれほど役立つかを知るための5つの特徴を解説します。
この記事を読めばあなたはクレジットカードを新たに入会すべきかどうか、判断することができます。
海外に行ってから後悔することのないように、どうぞこの記事を最後までお読みください。
Contents
海外で使えるクレジットカードの5つの特徴
海外に行ってから思ったようにカードが使えないと、取り返しのつかない事態になってしまいますが、本当に役立つカードがあると言語の通じない海外でトラブルを最小限に保ち、旅の前後も快適に過ごすことができます。
海外で使えるクレジットカードの特徴は、以下の通りです。
- 国際ブランドは何か
- 海外旅行傷害保険の確認
- 海外利用時のポイント還元率
- ATMの利用料、手数料がいくらか
- その他特典があるか
それぞれを詳しく解説しますね。
(1)国際ブランドはVISAかMastercard
まずあなたの持っているカードに以下のマークのどれがあるかを確認してください。
- VISA
- Mastercard
- JCB
- American Express (アメックス)
- Diners Club INTERNATIONAL
- 銀聯カード
もしあなたのカードがVISAかMastercardであれば、世界のほとんど全てのクレジットカード加盟店で利用することができます。
日本ではJCBやアメックスはどこでも使えますが、海外では使えないところがまだまだたくさんありますので、もしなければVISAかMastercardがついているクレジットカードを1枚入手してください。
中国の場合は銀聯カード
ただし中国に行く場合は、銀聯カードを1枚持っておきましょう。中国では今急速にキャッシュレス化が進んでいるので、クレジットカードやデビッドカードがないと非常に不便です。
しかし中国は銀聯カードが主流で、全世界で圧倒的なシェア率を誇っているVISAでさえ使えない場所があります。
日本国内で銀聯ブランドのクレジットカードを発行できるのは、下記の2枚だけです。
- 三井住友銀聯カード
- MUFG銀聯カード
中国に行ってから口座を作るのは難しいですので、できれば日本にいるうちから入手しておきましょう。
(2)海外旅行保険がついているカードは1枚必要
海外では何が起こるかわかりませんので、保険には必ず加入する必要がありますが、クレジットカードの中には海外旅行保険が無料でついているものがあります。
もしあなたが、旅行会社などから有料の海外旅行保険をつけていたとしても、クレジットカードについている保険の補償額は合算できますので、いずれにしてもあったほうがいいでしょう。
次のどちらかの方法で、お手持ちのクレジットカードに海外旅行保険がついているかどうか、確認してください。
- インターネットで「(カード名) 海外旅行保険」と検索する
- お手持ちのカードに記載されている問い合わせ先に電話をする
年会費無料のクレジットカードの中にも海外旅行保険がついているものはありますので、あなたの持っているクレジットカードにもし海外旅行保険がついてなければ新しいカードの入手を検討してみてください。
なお海外旅行傷害保険の詳しい説明や、メリットを最大限にいかす方法については「海外旅行保険はクレジットカードだけで十分!誰も教えてくれない裏技」で詳しく解説しています。
海外旅行保険は自動付帯か利用付帯か確かめる
自動付帯の海外旅行保険は、海外に行くだけで「自動的に」海外旅行傷害保険が適用されます。一方利用付帯の海外旅行保険は以下のような「公共交通乗用具」を利用しないと保険が効かなくなります。
- 航空機(航空券)
- 電車
- バス
- タクシー
- 船舶
利用付帯の海外旅行保険の場合、保険が適用される条件はカード会社によって違いますので、カード会社に確認をしておきましょう。
例えばリクルートカード はUberやGrabなどの配車アプリも「公共交通乗用具」として認めていますが、他のクレジットカードでは認めていない場合がほとんどです。
このように利用付帯は少し面倒で複雑ですが、利用付帯ならではのメリットもあります。この点については近々公開します。
「障害治療保険」はできれば300万円以上を
海外で病気や怪我をした時の費用を全額補償してくれる傷害・疾病治療費用は最も多く使われる補償なので、できれば300万円以上の補償額がついているものにしておきましょう。
この保険は他のクレジットカードの保険と合算できますので、今持っているカードの補償額が少なければもう1枚カードを入手して300万円以上にしておきましょう。
海外旅行傷害保険は海外で発生したトラブルを保障する保険で、次のような保障内容があります。
- 傷害死亡・後遺障害
- 傷害・疾病治療費用
- 賠償責任
- 救援者費用
- 携行品費用
そしてこの中でよく使われる保険は次の3つだけです。
- 傷害・疾病治療費用
- 携行品費用
- 賠償責任
ちなみにクレジットカードの海外旅行生涯保険の補償額は、「最高額◯◯万円」と宣伝されている記事も多いですが、これは「傷害死亡・後遺障害」のことです。
この補償が実際に使われる確率は宝くじの1等が当たる確率と同じくらいですので、それよりも傷害・疾病治療費用の補償額を参考にしましょう。
(3)海外利用のポイント還元率が1%以上
クレジットカードのメリットは、ポイントが還元されることですが、国内利用と海外利用ではポイント還元率が違う場合がありますので注意が必要です。
海外でカード払いで買い物をするとき、カード会社に1.5%前後の手数料を支払うことになっていますので、0.5%のポイント還元率だと手数料がかなりかかってしまいます。
しかし海外利用でポイント還元率1%というクレジットカードはたくさんありますし、カードによっては2%以上のものもあります。
「カードを使えば手数料ゼロ!海外で最もお得に両替や買物をする裏ワザ」では海外利用のポイントが高いカードを紹介していますので、どうぞ参考にしてください。
(4)ATM利用料や手数料が安い
海外での現金は空港や銀行で両替するという人も多いと思いますが、実はATMでクレジットカードを使って両替するのが手数料を一番安く済ませる方法です。
ATMはいつでも引き出せて色々な場所にありますので、クレジットカードで外貨に両替するという方法はものすごく便利ですが、その上手数料も安い最高の方法です。これを利用しない手はありません。
クレジットカードをATMで引き出すと、「利用料」と「手数料」が取られますが、それでも空港や銀行で両替するよりも相互的にみて費用は安くなります。
さらにカードの種類とある裏ワザを使えばATM利用料が無料で、手数料も格安、あるいは実質無料になる方法もあります。
この裏ワザについてや両替手数料が安くなるクレジットカードについては「カードを使えば手数料ゼロ!海外で最もお得に両替や買物をする裏ワザ」で解説しています。
(5)その他海外での特典があるか
クレジットカードはポイントだけでなく色々な特典があるのが魅力の一つですが、とりわけ海外での特典には以下のような素晴らしいものがあります。
- 料理・アルコールが提供される空港ラウンジの利用
- 空港までの行き帰りを手ぶらで行ける「空港手荷物無料宅配」
- 飛行機が遅れたり欠航になった時のホテル・食事・予約のキャンセル代などが賠償される航空機遅延保険
これらは年会費が有料のクレジットカードだけの特典ですが、海外によく行かれる方は年会費分はすぐに元が取れますので検討する価値はあります。
有料クレジットカードの海外特典や、その中でもコスパの高いおすすめのカードについては「節約している人こそおすすめしたい!有料クレジットカードの海外特典」で詳しく解説しています。
まとめ
クレジットカードは海外でのメリットがとても高いので、海外に行く前にあなたの持っているカードが本当に役にたつかどうかを確かめることが必要です。
クレジットカードさえあれば海外での両替、ショッピングが便利でお得になり、トラブルがあった時も保険で全て保障してくれます。
もしあなたの持っているクレジットカードが、5つの特徴の中のどれかに当てはまらないなら、その特徴に当てはまる新しいカードを入手してみてくださいね。
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