海外に行くならゴールドカードやプラチナカードを持っていると、とても役に立ちます。
ゴールドカードやプラチナカードと聞くとなんだか贅沢なイメージがあるかもしれませんが、海外で使うとメリットが多いので払った年会費以上に元がすぐに取れることをご存知でしょうか?
今回はそのような「有料のクレジットカードならでは」の、海外における特典とその活用法を解説します。
また特典の高さはそのままで年会費をできるだけ抑えたコスパの高いカードも紹介しますので、あなたのお気に入りのカードを見つけることを保証します。
例えあなたが年収が少ないとしても、ゴールドカードやプラチナカードを持つことは可能です。その点について詳しくは「年収ゼロでも通る?カードの審査に落ちそうな人を合格させる裏ワザ」をお読みください。
Contents
なぜ海外によく行く人は有料クレジットカードを持つべきか
海外によく人はゴールドカードやプラチナカードを持つべきですが、もしあなたが節約家であったとしても同様です。
なぜならゴールドカードやプラチナカードは、海外にいることで次のようなメリットがあるからです。
- ストレスや起こりうるリスクを解消してくれる
- カードの年会費は意外とコストが低い
- いつでも解約できる
それぞれを詳しく解説していきますね。
節約家のストレスや起こりうるリスクを解消してくれる
海外に行くときにたくさんかかる出費の一つは、航空券や保険です。
あなたがもしこれらを節約しようと思っているなら、航空券はLCCを使い、海外旅行保険は入らないでおこう、と思うかもしれません。
しかしLCCは機内食もありませんし、遅延や延期が度々ありそれがストレスになりせっかくの海外旅行が台無しになってしまうことがあります。
また海外では予想外のトラブルが起きるものなので、その時にかかる医療費などの被害額は信じられないような額になることがあります。
このようなデメリットをゴールドカードやプラチナカードがどのように補えるかについては、後ほど詳しく解説します。
年会費は意外とコストがかからない
ゴールドカードやプラチナカードは確かに年会費がかかりますが、支払うのは1年に1回だけですし、家族カードは無料か格安です。
例えば年会費2万円のカードで家族カードが無料のプラチナカードなら、夫婦の場合1人あたりの年会費は1万円になります。そしてこの年会費を月の12で割ると、月々の一人当たりの支払いはたったの千円以下ということになります。
一方ゴールドカードやプラチナカードの特典や補償は年に1回だけではなく、海外にいる間はずっと続きます。
入会特典があるのでいつ解約しても損ではない
ゴールドカードやプラチナカードは入会時の特典が高く、初年度の年会費は無料、あるいは年会費分がポイントとして還元されます。
それで実際にカードを持ってみて、1年以内に解約したとしてもあなたに損害はほとんどありません。
しかしゴールドカードやプラチナカードを一度持てば、その特典の充実さが実感できますので、あなたも解約したいという気持ちはなくなるはずです。
ランクの高いクレジットカードはそれだけ特典が多い
年会費無料のクレジットカードの中にも、海外で特典が多いものがたくさんありますが、年会費がかかるカードはそれ以上の特典があります。そしてその特典は主に海外に行く人にメリットがあります。
年会費無料のカードにはなくて、ランクの高いクレジットカードだけにある特典の中には次のようなものがあります。
- 空港ラウンジ
- 空港手荷物無料宅配
- 充実した保険
- コンシェルジュ
- ポイントやマイルがたまりやすい
これらが海外に行く人にどれだけメリットになるかについて、詳しく解説していきます。
空港ラウンジが便利
節約家のあなたはラウンジ利用はちょっと贅沢と思うかもしれませんが、実はこれは節約家のためのサービスといえるでしょう。なぜならお金持ちが乗る豪華な飛行機には、豪華な食事や快適なシートが提供されているからです。
ところがプラチナカードを持っていれば、食事やアルコールがある快適な空間を提供してくれるラウンジで、出発までゆっくりすることができます。
LCCにはご存知のように食事はついていませんが、プラチナカードがあれば少し早めに空港で手続きを済ませて、ラウンジでゆっくりしてから出発する…そんなちょっとした贅沢を楽しむことができます。
ラウンジではこのように食事やアルコールが自由に飲食できます。

また一部の国ではレストランで食事が無料で食べることができるサービスがあります。例えば、関西国際空港のぼてじゅうでは、プライオリティーパスがあれば、3,400(税込)円分無料で飲食できます。
※なお2019年8月からアメリカンエキスプレス(アメックス)社が発行するプライオリティーパスは改悪となり、「ぼてじゅう」を含む全世界の提携レストランは利用ができなくなります。楽天プレミアムカードなど他のカード会社が発行するプライオリティーパスは引き続き利用可能ですのでご安心ください。
空港での食事は値段が高めですので、ラウンジを利用するだけでもすぐに年会費分の元が取れますよ。
空港手荷物無料宅配サービスが楽!
これは特に国際空港が家の近くにない人におすすめしたいサービスですが、プラチナカードを持っていれば自宅と空港までを往復無料で宅配してくれます。
自宅から空港までの荷物は場所にもよりますが、普通に頼むと1個あたり1,500円〜2,000円しますが、プラチナカードを持っていれば2つまで無料です。
日本から海外に行くときは、慣れない海外で快適に過ごすために日本の製品をたくさん持っていくかもしれません。また帰りは帰りで、お土産をたくさん買って帰る人もいるでしょう。
この空港手荷物無料宅配サービスがあれば、あなたはただ貴重品だけを持って空港にいけますし、海外から帰りの便も手ぶらで帰れますので、快適さが全く違います。
荷物がないので帰りにアウトレットのショッピングなども楽しむ…なんてこともできます。
なお楽天プレミアムカードは、「トラベルコース」を選択すれば1年に2回まで行き帰りの手荷物を2回まで無料で配達してくれます。
充実の保険内容
年会費無料のカードでも海外保険はついていますが、有料のクレジットカードは補償額が違います。
例えば年会費無料の海外保険は「障害・疾病治療」が100万円がほとんどですが、有料クレジットカード の場合300万円以上補償されます。
海外での治療費はびっくりするほどの高額になることがありますので、100万程度の保証だと少し心配です。かといって有料の海外旅行障害保険に入るとかなりの値段がかかってしまいます。
ゴールドカードやプラチナカードを持っていれば、ほとんどの場合有料の海外旅行傷害保険に入る必要がなくなりますので、結果的に出費が少なくなったという方もたくさんいます。
ちなみに海外旅行保険の中で最も注目して欲しいのは「障害・疾病治療」の補償額です。年会費が無料のエポスカードや楽天カードがあれば補償額はさらにあげることができます。詳しくは「エポスカードの海外利用裏ワザ!楽天カードとの組合せで最強コンビ!」で解説していますのであわせてお読み下さい。
航空機遅延保険
この保険はプラチナカード以上しかつかないいわば「高級保険」ですが、実はLCCを利用する節約家のための保険です。
なぜならこの保険は4時間以上の遅延か欠航・延期になって初めて適用されるカードなので、お金持ちが乗る飛行機に適用される機会はほとんどないからです。
しかしLCCは時折遅延・欠航・延期が度々あり、その際の被害額は一切応じてくれません。もし航空機飛行遅延保険があれば次のような補償をしてくれます。
- 次の出発までの宿泊費用、およびそこまでにかかる交通費
- 待っている間の食事代
- 予定していたサービスの取消料、およびそれにかかる通信費
飛行機が遅れたり急に欠航になったりするとイライラしますよね。でもこの保険があれば、ストレスどころか「よし保険が使える!」と逆に嬉しくなってしまうかもしれません。
コンシェルジュサービス
コンシェルジェサービスは、基本的にクレジットカードを使う用事であれば、下記のようにどんなことでも代行してくれる秘書となってくれます。
- おすすめのショップ、コンサート、ホテル、レストランの検索、予約
- トラブルにあった時の病院、弁護士等の紹介、予約
- 海外中買えなかった日本の商品の検索、購入
- 航空機の手配
※ただしコンシェルジェがどこまでしてくれるかはカード会社によります。大抵の場合年会費の額に比例したサービスになります。
これらすべてを海外にいても日本語で対応してくれるので、安心ですよね。
プラチナカードだからと言って、高級のホテルやレストランなどを予約しなければならないわけではありません。
予算を伝えればそれにあった手配をしてくれますので、格安チケットの検索などもすることができます。
ポイントやマイルがたまりやすい
ゴールドカードやプラチナカードの中には、海外でショッピングをすると数倍のポイントが貯まったり、飛行機の乗るとボーナスマイルが貯まったりするものがあります。
これらポイントの還元率だけで年会費分すべての元が取れることもありますし、そうでないとしても他の特典などと合わせると、ほとんどの人は年会費以上の特典を得ることができます。
クレジットカードならではのメリット
今回はランクの高いクレジットカードだけのメリットを解説していますが、そもそもクレジットカードは年会費無料のものも含め、海外で使うことによって生じるメリットがたくさんあります。
- 便利でお得にショッピングできる
- ATMを使って現地のお金を引き出すと便利で手数料も安い
- 現金よりも安全
クレジットカードを海外で使うことのメリットについて詳しくは、「海外旅行に行くなら絶対必要!クレジットカードの3つのメリットとは」で解説していますのであわせてお読み下さい。
コスパの高いおすすめのクレジットカード
クレジットカードには「ステータス重視のためのカード」と「コスパ重視のカード」があります。
ステータス重視のカードは年会費10万円以上するのがほとんどですが、特典が多いだけでなく周りから一目置かれることになります。
「そんなカードはいらない」という人はコスパ重視のプラチナカードをおすすめします。年会費は1万〜2万円ですが、年会費10万円以上のカードに近い特典があります。
【コスパの高いカード】
楽天プレミアムカード

ランクとしてはゴールドカード相当。年会費が10,800円(税込)で全世界のラウンジを利用できるプライオリティーカードを申し込める。しかし家族カードにはつかないので、1人で海外に行く人におすすめ。
SuMi TRUST CLUB リワード ワールドカード
年会費12,960円(税込)だが家族カード発行無料なので、二人以上の家族の方は最もコスパの高いカード。海外でのショッピングも還元率が1.5%と高い。ただし海外旅行保険が60日までが限度なので、長期滞在には向かない。またゴールドカード以上では珍しい「利用付帯」なので、航空券はこのカードを使って支払わないといけない。
オリコカード・ザ・プラチナ
年会費20,000円で全世界のラウンジを年に6回まで利用できるラウンジ・キーを申し込める。家族カードも無料でラウンジ・キーを利用できる。
セディナ・プラチナ
年会費30,240円(税込)するが、ATMで現地のお金を引き出す手数料が非常に安い。
エムアイカードプラチナ
海外でのショッピング時のポイントが高く、海外の手数料以上にポイントが還元される。
【コスパとステータスを両立したカード】
JCBプラチナ
年会費は50,400円とやや高いが、海外保険の補償額がとても高い。JCBプロパーカードのプラチナカードなのでステータス性も高い。ただJCBは海外で使えない場所も多いので、VISAかMastercardのカードをもう一枚用意しておく。
【ステータス重視のカード】
アメックスプラチナ
年会費が140,400円(税込)と高額ですが、ステータス性は申し分がない。もちろんステータス性だけでなく、ラウンジ等全ての特典は質が高い。特にアメックスのコンシェルジュサービスは定評がある。
カード限度額はすべてのクレジットカードの中でもトップクラスに高く、1,000万円まで使えますので、海外でのショッピングに困ることはない。家族カードは4枚まで無料なので、1名あたりの年会費はそれほど高額にはならない。
まとめ
海外に行くとお金をたくさん使いますので、カード会社はクレジットカード をできるだけ海外に持っていってもらうように、様々な得点を用意しています。
年会費がかかるカードを持っている人は、年会費無料のカードを持っている人に比べてお金をたくさん使う傾向がありますので、特典を強化しています。それで海外にいれば保障やサービスなど年会費以上の特典が帰ってきます。
あなたがもし普段海外に行くために節約しているなら、この機会にゴールドカードやプラチナカードを検討してみるのはいかがですか。
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